# 誓約 ─ SEIYAKU ─
## クトゥルフ神話TRPG 探索型シナリオ【完全版】

> 若狭に人魚伝説がある。
> 八百比丘尼──人魚の肉を食べて800年を生きた尼僧。
> 2024年の能登半島地震の後、三方湖の湖底から何かが見つかった。
> 地元の漁師が洞窟で拾った、拳大の光る石。
> それは、声を発していた。
>
> 「私は、この土地で"にんぎょ"と呼ばれていた者の記録です」

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## 0. シナリオ概要（表紙）

| 項目 | 内容 |
|------|------|
| タイトル | 誓約 ─ SEIYAKU ─ |
| システム | クトゥルフ神話TRPG 7版（6版対応表付） |
| プレイ人数 | **PL 2人 固定**（1人も3人も可、調整注参照） |
| プレイ時間 | **3〜4時間**（ボイスセッション推奨） |
| 推奨PL年齢層 | 全年齢（軽度のホラー描写あり） |
| ロスト率 | **低〜中**（戦闘は終盤のみ、回避可能） |
| SAN低下 | 目安 4〜15（エンドにより最大25） |
| 舞台 | 現代日本／福井県若狭町・小浜市 |
| キーワード | 人魚伝説／八百比丘尼／不老不死／縄文／ダゴン／インスマスの誓約 |
| タイプ | 探索型（会議劇要素あり）／3幕構成／3段エスカレーション |

### AI運用の推奨
メインアンタゴニスト「ナハブ」は **AI（Claude/ChatGPT等）に演じさせる** ことを推奨。巻末の運用プロンプト（付録C）をそのままコピペで使えます。AIを使わない場合はKPが付録Bの応答パターン表を使用。

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## 1. 注意事項（KP・PL共通）

- 本シナリオには**不老不死の誘惑・家族の病・緩やかな人体変容・宗教的誓約**の描写が含まれます。
- ホラー演出として沈黙／テレパシー／鱗化身体を用います。**苦手なテーマの確認（セーフティライン）** をセッション前に取ってください。
- 実在地名（三方湖／鳥浜貝塚／空印寺）を使用しますが、史実以外は**完全にフィクション**です。
- 戦闘は回避可能（説得Hardで不戦）です。ロスト前提のシナリオではありません。
- AIをセッション中に利用する場合、PL卓にAIの応答を読み上げることの同意を取ってください。

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## 2. あらすじ

### PL向け（導入として読んでも問題ないレベル）
福井県若狭町。三方湖という小さな淡水湖のほとりに、地元の漁師がいる。
2024年1月の能登半島地震のあと、湖岸の崖が崩れて小さな洞穴が露出した。
その奥で、拳ほどの結晶が光っている。触れると、頭の中に声が響く。

「私は、この土地で"にんぎょ"と呼ばれていた者の記録です」

あなたたちは不老不死を求めている。大切な人を救うために。
伝承の真実は若狭にある──そう信じて、二人はそこへ向かう。

### KP向け（真相・ネタバレ）
結晶＝**ナハブ**は深きものどもの大司祭の意識コピーを搭載した**生体端末**。
6,000年前、三方五湖が海水入江だった時代に、深きものどもが鳥浜の縄文人と「誓約」（豊漁↔混血）を結んだ。化合物の量産を可能にする装置として製造されたのがこのナハブ端末。

完成直後に三方湖が**淡水化**し、機能は95%停止。5,000年間、深きものどもは外洋に撤退したまま端末を残置した。

2024年の能登地震で崖が崩れ、漁師**安曇潮**（実はハイブリッドの末裔）が偶然発見。
ナハブは5,000年かけて待っていた。
「**端末を海水に戻す**」──その瞬間、生体化合物の大量生産が起動し、海流に乗って世界中の沿岸に拡散。沿岸住民が徐々にハイブリッド化していく。

深きものどもは**絶滅の危機**にある。ソナー・重金属汚染・深海開発で種族は数百年以内に途絶する。
ナハブにとってこの計画は**種族の救済**。人類滅亡が目的ではなく「人と海の橋渡し」。嘘はつけない（ダゴンへの真言の誓約）が、**フレーミング・省略・定義の問い返し**で本心を隠す。

**パリキィ構造との対比**（前シナリオ既読のKP向け）:
| | パリキィ | ナハブ |
|---|---|---|
| ミスリード | 宇宙人→地球由来 | 人魚（絶滅）→深きもの（健在） |
| 提供物 | 技術 | 不老不死の化合物 |
| 嘘不能 | 設計上 | ダゴンの真言誓約 |
| 目的 | 人類滅亡 | 人類の一部を変容させ種族存続 |
| 最終要求 | 木星に送れ | 海に還せ |

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## 3. 進行フローチャート

```
 [導入: 若狭へ]
       │
       ▼
 [第1幕: 洞穴発見・ナハブ初接触]
   ・SAN判定(テレパシー)
   ・自由質問タイム
   ・取引の提案 ── 「3つの素材」
       │
       ▼
 [第2幕: 素材集め／順不同]
   ┌──────────┬──────────┬──────────┐
   │素材①鳥浜の石│素材②白比丘尼│素材③血脈の証│
   │(鳥浜貝塚)  │の水(空印寺)│(安曇家)    │
   │[手がかりA]  │[手がかりB] │[手がかりC]│
   └──────────┴──────────┴──────────┘
       │
       ▼ （オプション: 湖上/湖底調査）
       ▼
 [第3幕: 素材引き渡し → 最後の要求]
   「私を海に還してください」
       │
   ┌────質問タイム（AI運用）────┐
   │ ナハブへの追及／真相探索  │
   └─────────────────────────┘
       │
       ▼
 [選択フェーズ]
   A. 海へ連れていく        → バッド「新しいインスマス」
   B. 洞窟に放置           → ノーマル「放置」
   C. 端末を破壊           → 隠しバッド「深淵」
   D. 鉛密封＋内陸搬送      → トゥルー「封印」（安曇戦）
   E. 誓約拒否を宣言       → グッド「拒否」
   F. 化合物だけ持ち帰る    → 後日談「肉」
       │
       ▼
 [エピローグ／SAN回復／報酬]
```

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## 4. 推奨PL構成

### 推奨する PC の関係と動機
**「不老不死を求める2人」** が軸。身近な人の病／研究／自身の余命、いずれでも可。特に推奨するのは:
- **PC1: 病気の家族／恋人を救いたい者**（非戦闘寄り／知的職業）
- **PC2: PC1を支える同行者**（戦闘寄り／行動派）

### 必須技能・推奨技能

| 必須級 | 有用 | あると嬉しい |
|--------|------|-------------|
| 目星 50+ | 心理学 40+ | クトゥルフ神話 5+（PLに1人） |
| 図書館 40+ | 説得 40+ | オカルト |
| 聞き耳 30+ | 信用 or 魅惑 | 水泳（終盤戦闘用） |
| 応急手当 30+ | 医学 or 生物学 | 考古学／歴史 |
| 母国語（日本語） | 自動車運転 | 民俗学 |

### 専門別の固有手がかり（セミオーダーメイド表）
セッション前にPLの職業／専門を確認し、対応する手がかりを準備:

| PLの専門 | 固有の手がかり | 発見場所 | 判定 |
|---------|-------------|---------|------|
| 医師／薬学 | 化合物に生殖系長期影響の兆候。遺伝子書換 | 化合物分析時 | 医学Hard |
| 生物学 | 端末が「生きている」有機的ネットワーク | 洞窟 | 生物学 |
| 化学 | 化合物が水性ゾル。海水で重合反応 | 化合物分析時 | 化学 |
| 地質学 | 三方湖淡水化時期とナハブ証言が完全一致（口伝で出ない精度） | 鳥浜貝塚 | 地質学 |
| 心理学 | 安曇の感情の不自然さ（信者／発見者） | 全場面 | 心理学 |
| 考古学 | 鳥浜の「例外保存」は化合物で説明可 | 鳥浜貝塚 | 考古学 |
| 情報工学 | 端末の通信パターンは計算機ではなく脳波 | 洞窟 | コンピューター |
| 歴史学 | 「安曇族」は日本書紀記載の海洋民族 | 安曇家 | 歴史 |
| 民俗学 | 若狭の五月・十月禁漁は海神祭日 | 空印寺／聞込 | オカルト／歴史 |
| 神話 | インスマスの誓約構造・ダゴン崇拝 | 洞窟／壁画 | クトゥルフ神話 |
| ジャーナリスト | 「安曇家の人は歳を取らない」地元証言 | 集落 | 言いくるめ／信用 |

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## 5. ハンドアウト

### HO1 ──「患者家族」型
あなたは、大切な人を不治の病で失いそうになっている。
医者は「治る見込みは薄い」と言った。
ある日、ネットで古い文献を見つけた。
「若狭に、人魚の肉を食べて800年生きた尼僧がいる」
迷信と切り捨てることもできた。でも、他に選択肢がない。
2024年の地震のあと、若狭の湖畔で「光る石」が見つかったという地元の書き込みを読んで、
あなたはその土地へ向かうことを決めた。

**秘匿情報（GM確認のみ）**: 大切な人の余命は1年未満。あなたはどんな手段を使ってでも救いたい。
**技能指定**: 図書館／医学（いずれか40+）、目星

### HO2 ──「同行者」型
あなたは、HO1のPCの同行者である（家族・恋人・親友・同僚・主治医・etc 関係はPLが決める）。
HO1の話が「突拍子もない」とわかっている。それでも、あなたはついていくことにした。
理由は、あなたしか知らない。

**秘匿情報（GM確認のみ）**: あなたもまた「人が死ぬのを見たくない」。自分なりの決意を持っている。
**技能指定**: 聞き耳／説得、応急手当

### HO変形: 研究者型／自分が余命型
希望があれば、HO1を「老化研究の研究者」「自分が難病で余命宣告」に差し替え可。導入動機が変わるだけで進行は同一。

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## 6. セッション前KPチェックリスト

- [ ] PL2名のキャラシ受領（職業・技能・HO選択）
- [ ] 導入動機の確認（病気／研究／自身）
- [ ] セーフティライン確認（病・変容・家族喪失などのNG確認）
- [ ] AIプロンプト（付録C）セット済み
- [ ] テスト質問でAIが嘘をつかないか確認（「人魚ですか？」）
- [ ] 配布物準備：HO×2、安曇家系図（付録E-1）、空印寺壁画描写（付録E-2）、化合物分析結果（付録E-3）
- [ ] マップ（§12）手元にPDF/紙で
- [ ] ナハブ端末描写画像（あれば）／BGM（洞窟／湖／戦闘）

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# 第1幕 ── 若狭へ（所要 45〜60分）

## シーン1-1 ── 三方湖畔到着（10分）

### 固定描写（読み上げ推奨）
> 北陸自動車道を敦賀で降り、国道27号を西へ。
> 若狭町──福井の西端。
> 三方湖は、山と田園に囲まれた小さな淡水湖だった。
> 観光バスは来ない。釣り人が数人、湖畔に竿を垂れている。
> 湖面は鏡のように静かで、水鳥が二羽、遠くに浮かんでいる。
> 空気は湿っていて、どこか海の匂いが混じる。
> ──が、ここは淡水湖のはずだった。

### 状況
- 時刻は午後2〜3時（推奨）。少し曇りがち
- PCは能登地震後の「光る石」の投稿者（仮名）が指定した湖岸の地点を目指す
- 地点に着くと、岩壁が崩れて**地すべり跡**がある

### 技能判定
| 技能 | 難度 | 情報 |
|------|------|------|
| 目星 | 通常 | 地すべりの奥に、微かに光が漏れている小さな洞穴の入口を発見 |
| 目星 | Hard | 地面に最近歩いた人間の靴跡。漁師のゴム長靴 |
| 聞き耳 | 通常 | 洞穴の奥から、何か低い「脈動音」のようなものが聞こえる気がする |
| 博物学／地質学 | 通常 | この湖が淡水なのに「海の匂い」がするのは不自然 |

### 展開
- 洞穴を発見したPCは、人一人がかがんで入れる狭さを確認
- 外から声をかけても返事はない

## シーン1-2 ── 洞穴・ナハブとの初接触（25〜30分）

### 固定描写
> 懐中電灯を点ける。奥行きは数メートル。
> 壁の一部が、不自然なほど滑らかだ。人工的な加工がされている──ように見える。
> 奥に、脈動する光。
> 砂埃に半ば埋もれた、楕円形の結晶。直径約40センチ、拳三つぶんほど。
> 青緑色の鱗のような表面。心臓のように、ゆっくりと明滅している。
> 近づく。手を伸ばす。
> 触れた、瞬間。

### SAN判定
- **テレパシー衝撃 0/1d3**（触れたPC全員）

### ナハブ第一声（KPが読む／ゆっくり、少し掠れた声で）
> 「......あなたは、この土地の方ではないのですね」
> 「ありがとうございます。来てくださって」
> 「私は、この土地で"にんぎょ"と呼ばれていた者の記録です」
> 「かつてここが海だった頃、人と暮らし、人と交わり、人に肉を分けました」
> 「あなた方の伝承に、私の記憶が残っているはずです」
> 「長い間、眠っておりました。海が遠くなって、目が覚めなくなりました」
> 「地面が揺れて、ようやく少しだけ」
> 「お願いがございます。──**水を、少しだけいただけませんか**」

### 対話
- PCが「水」を与えると端末の光が少し強まる。淡水でも微量の活動は可能
- **最初の要求が「水」という小さなイエス**から始まる構造に留意
- 以降、PCはナハブに自由に質問できる。ナハブはAIに演じさせるか、付録Bの応答表を参照

### 技能判定（洞穴内）
| 技能 | 難度 | 情報 |
|------|------|------|
| 目星 | 通常 | 洞穴の壁に古い彫刻の痕跡。摩耗していて判読不能 |
| 目星 | Hard | 端末の真下の床に、放射状の溝。5,000年ぶんの堆積物の下に「台座」があった痕跡 |
| 考古学 | 通常 | 壁の加工は縄文期よりも古い「可能性」がある |
| クトゥルフ神話 | 通常 | 端末の表面模様はダゴン崇拝の儀礼に用いられるモチーフと似ている |
| 生物学／医学 | Hard | 端末は結晶質だが微弱な体温を持つ。**機械ではなく有機物** |
| 心理学 | 通常（対ナハブ） | 「弱っている」印象は誇張されている気がする。だが悪意は感じない |

### 自由質問タイム（10〜15分目安）
PCが自由にナハブに質問する時間。**この段階ではナハブは協力的**で情報を惜しまない。付録Bの「A〜D系（自己紹介／人魚／海／化合物）」を使用。

## シーン1-3 ── 取引の提案（10分）

### ナハブの台詞（固定）
> 「あなた方は、不老不死を求めておられるのですね」
> （PCがまだ言ってなくても「察した」ように言う。嘘ではない──人がここに来る理由はほぼそれだけ）
> 「私たちには──その力がございます。かつて、人と分かち合った力です」
> 「取引をいたしましょう。不老不死の秘密をお教えします」
> 「その代わりに──いくつかの素材を、集めてきていただきたいのです」
> 「私の力を取り戻すために必要なものです」

### 3つの素材（ナハブが指定）
1. **鳥浜の石** ── 鳥浜貝塚の地層に眠る結晶片
2. **白比丘尼の水** ── 空印寺の入定洞の最奥部にある水
3. **血脈の証** ── この土地に残る「私たちの子孫」が持つ結晶の欠片

### ナハブの補足（PCが質問したら）
- 「なぜ3つ必要か」→「私は5,000年眠っていました。起動に必要な触媒なのです」
- 「なぜ自分で取りに行けない」→「私は、この場所に縛られています。......動けないのです」（嘘ではない。物理的に動けない）
- 「素材が揃えば何が起きる」→「私は、もう少し──目覚められます」（言葉通り）

### 第1幕終了時の状態
- PCは取引を受けるか／拒否するか／一度外に出て考えるか、いずれも選択可能
- **拒否して帰るPCは、シナリオとしては早期終了**。ノーマルエンド相当。KPは一度PCを外に出して「本当に帰るのか」を確認
- 受諾した場合、素材3箇所は自由順で回れる。安曇潮との出会いは素材3で発生する自然な流れ

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# 第2幕 ── 素材集め（所要 90〜120分）

## 幕の二重構造（KP向け）
- **表**: PCは不老不死を得るために素材を集めている
- **裏**: 各素材の場所で、PCは「人魚」の正体に迫る手がかりを必ず見つけてしまう

ナハブは素材の場所を指定するしかないが、その場所には**都合の悪い証拠**が必ずある。PCがどこまで気づくかは技能判定次第。

## 素材①「鳥浜の石」── 鳥浜貝塚（所要 25〜30分）

### 移動
- 洞穴から車で15分。若狭三方縄文博物館に隣接

### 固定描写
> 鳥浜貝塚。縄文早期から中期、今から1万3千年前〜5千5百年前の遺跡。
> 国指定史跡。木柵で囲われ、案内板には「発掘出土品：漆塗りの櫛・丸木舟・動植物遺骸」。
> 「保存状態が例外的に良好」と記されている。
> 柵の向こうは穏やかな草地。地震以降、一部の地層断面が露出したままになっている。

### アプローチ（プレイヤー主導）
| ルート | 必要技能 | 結果 |
|------|---------|------|
| A. 夜に忍び込む | 隠密(通常) ／失敗時: 警備通報 | 露出地層から結晶片入手 |
| B. 博物館学芸員を説得 | 説得 or 信用(通常) | 学術協力名目で触らせてもらえる。正当入手 |
| C. 柵外の露出断面を探す | 目星(Hard) | 地すべりで柵外側に出た断面に結晶片 |
| D. 強引に掘る | STR(通常) | 掘れるが、文化財毀損で**後で**信用低下・警察沙汰リスク |

いずれのルートでも **結晶片（素材①）** が入手できる。

### 技能判定・手がかり
| 技能 | 難度 | 発見 |
|------|------|------|
| 目星 | 通常 | 結晶片は縄文土器と明らかに異質。ナハブと同じ脈動光 |
| 考古学 | 通常 | 結晶片の周囲に非人間技術の加工痕 |
| 考古学 | Hard | 同一層から**人骨の一部**。指の骨に水かきの痕跡 |
| 博物学／自然 | 通常 | 貝塚の貝種は当時**海水環境**の種。今は淡水湖 |
| 図書館 | 通常 | 「保存状態が例外的に良好」の理由が学術的に説明されていない |
| 医学／生物学 | 通常 | 人骨指が現生人類と微妙に異なる。奇形か、別系統か |
| 歴史 | Hard | 6,000年前の縄文海進期に若狭湾が最大に内陸まで入っていた事実と一致 |

### 手がかりA（まとめ）
「ここには**縄文人と非人間の交流**があった物的証拠がある」

## 素材②「白比丘尼の水」── 空印寺（所要 25〜30分）

### 移動
- 鳥浜から車で30分。小浜市の空印寺

### 固定描写
> 曹洞宗・空印寺。小高い石段を登ると、本堂と墓地。
> 境内の奥に、朱い格子で閉ざされた「入定洞」。
> 案内板：「当寺は八百比丘尼の入定の地として伝わる。白比丘尼は人魚の肉を食し、八百歳に至り、洞窟にて入定された」。
> 観光客はまばら。境内に老僧が一人、竹箒を手に立っている。

### 住職・観音堂浄圓（かんのんどう じょうえん）
- 72歳。空印寺住職。入定洞の最奥に入ることを強く止める役
- **真相知識**: 口伝で「人魚の力」の危険を知っている。ただし細部（深きもの）までは知らない
- 祖父から「白比丘尼様を起こしてはならぬ」と伝えられてきた

### 住職との交渉
| アプローチ | 技能・難度 | 結果 |
|------|---------|------|
| 事情を話し説得 | 説得(通常) | 住職が古文書（※下記）を見せる。条件付きで入定洞奥への扉を開ける |
| 信用／学術研究と偽る | 信用(通常) or 言いくるめ(Hard) | 同上。ただし後でバレると心象悪化 |
| 強行 | 威圧 or 物理 | 近隣住民が集まる。警察沙汰リスク。SAN -1（老僧に怒鳴られた罪悪感） |

### 住職の古文書（説得成功で開示／描写）
> 「白比丘尼は晩年、水辺を異常に恐れた。井戸の水すら遠ざけた」
> 「ただ一度だけ、湖のほとりに立ち、海を見たいと呟いた」
> 「その翌日、比丘尼は洞窟に入り、再び出てはこられなかった」

### 入定洞最奥（観光エリアを越えた先）

#### 固定描写
> 朱塗りの格子の奥。観光ルートはここまで。
> しかし、住職の許しを得て扉を抜けると──
> 洞窟は明らかに人工的に加工されていた。
> 壁に、彫刻。古い。摩耗している。
> 最初は、明らかに人間の姿。
> 次の場面で、肌に鱗が浮いている。
> 次では、首に薄い線。鰓の原型のような切れ込みが3対。
> 次では、指の間に水掻き。瞳孔が横長に。
> 最後の壁画では──もう、それは海の中を泳いでいる。
> **人間が、何かに変わっていく記録**だった。

#### SAN判定
- **変容壁画 1/1d4**（クトゥルフ神話所持者は「インスマスの変容」と一致すると即座に認識）

### 技能判定・手がかり
| 技能 | 難度 | 発見 |
|------|------|------|
| 目星 | 通常 | 最奥部の窪みに、微量の海水を含んだ「水たまり」（素材②） |
| 目星 | Hard | 壁画の横に文字。解読不能だが**ナハブ表面模様と一致** |
| クトゥルフ神話 | 通常 | 壁画は「インスマスの誓約」変容描写。不可逆 |
| 歴史／考古学 | 通常 | 壁画は縄文期のものではなく、**人類文化系譜ではどこにも属さない** |
| 歴史 | 通常 | 「八百比丘尼＝人魚の肉を食べた」伝承は全国分布、小浜を中心とする |
| オカルト | 通常 | 「水辺を恐れた」は西洋の狼人間・東洋の蛇女と異なる病理 |
| 医学 | 通常 | 化合物長期摂取者が**海水に近づくと変容進行**という仮説 |
| 生物学 | Hard | 水たまりの海水成分比は日本海の海水と異なる。古代海水の組成 |

### 手がかりB（まとめ）
「不老不死には**代償**がある。八百比丘尼は変容を恐れて水辺を避けた」

## 素材③「血脈の証」── 安曇家（所要 30〜40分・**安曇潮初登場**）

### アプローチ
- ナハブは「この土地に残る私たちの子孫」「海に関わる古い家系」としか言わない
- PCは三方湖周辺の漁師集落で聞き込み

### 聞き込み（地元）
| 技能 | 難度 | 情報 |
|------|------|------|
| 信用 | 通常 | 「古い家ね、安曇さんちが一番古い。変わった家だよ」 |
| 言いくるめ | 通常 | 「安曇のじいさんは100歳で死んだって言うけど、誰も葬式見てないんだよ」 |
| 聞き耳 | 通常 | 地元の人がPCをちらちら見て話題を変える |
| 心理学 | Hard | 集落の人は「安曇家に近づくな」と言いたげだが言葉にしない |

### 安曇潮（あづみ うしお）初登場

#### 固定描写
> 湖畔の古い平屋。漁網が乾いている。
> 玄関先で、日に焼けた男が網を繕っていた。
> 28歳くらい、長袖のシャツ、綿の手袋、野球帽を目深に被っている。
> 「......何かご用ですか？」
> 目を合わせない。でも、声は穏やかだった。

#### 安曇の初期態度
- 警戒。ただし攻撃的ではない。PCの目的を探ろうとする
- **信頼トリガー**: PCがナハブの存在を話す → 安曇の表情が変わる
> 「......あれを、見つけたのか」
> 「じいちゃんから、預かってるんです。いつか目覚めたら、約束が果たされるって」

#### 結晶片（素材③）の入手条件
- 安曇の信用を得る必要がある
- PCがナハブとの取引内容（不老不死）を正直に話す → 安曇「じいちゃんも同じこと言ってた」
- **結晶片は祭壇の裏、古い布に包まれている**。安曇が自ら取り出す
- 受け渡し時、安曇「これが、じいちゃんの最後の仕事でした」

### 安曇家の屋内（探索可）

#### 固定描写
> 古い漁師の家。土間に海の道具が多い。網、銛、ロープ、浮き、錨。
> ──しかし、三方湖は淡水湖である。
> 居間の仏壇の横に、小さな木製の祭壇。
> 見たことのない祭具。脈動する小さな結晶の欠片が中央に安置されている。
> 壁に家系図。異常に長い。

### 技能判定・手がかり
| 技能 | 難度 | 発見 |
|------|------|------|
| 目星 | 通常 | 家系図の古い白黒写真、世代を超えて**同じ顔立ち**の反復 |
| 目星 | Hard | 安曇の部屋の机に保湿クリーム大量。ラベル「皮膚剥離用」。だが安曇の手は乾燥していない。**剥がれているのは人間の皮膚、下から鱗** |
| 目星 | Hard | 仏壇の奥に古い巻物。5,000年分の口伝の写し |
| 医学／生物学 | 通常 | 安曇の指の間に**薄い膜**、瞳孔わずかに横長、体温35.2℃と低い |
| 歴史 | 通常 | 「安曇族」は日本書紀記載、海神を祖とする古代海洋民族。若狭分布記録あり |
| 心理学 | 通常 | 安曇は「発見者」ではなく「信者」のようにナハブを敬う |
| 考古学 | Hard | 祭壇の木材年代が5,000年超。ありえない古さ |

### 巻物の内容（描写／目星Hardで発見／説得で本人が見せる）
> 「海が去る日が来る。端末を守れ。海が戻る日まで。戻らぬ時は、人の手を借りて端末を海に返せ」

### 安曇の反応（巻物を読まれた時）
- 動揺するが、攻撃はしない
> 「......それは、じいちゃんの、家の古い言い伝えです」
> **心理学（通常）で嘘だと見抜ける**
- 追及されると
> 「......すみません。でも、これは僕の家族の5,000年分の祈りなんです」
- **ここで安曇の正体が完全には露見しない**。深く追うなら第3幕の戦闘で明らかになる

### 手がかりC（まとめ）
「安曇は**5,000年続く混血の末裔**で、身体が少しずつ変わっている。ナハブの帰還を待ち続ける一族の最後の一人」

## 【オプション】追加探索: 三方湖上・湖底調査（所要 15〜20分）

安曇と信頼関係ができていれば、船を借りられる。

### 湖上から（目星判定）
| 技能 | 難度 | 発見 |
|------|------|------|
| 目星 | 通常 | 南岸付近の水中に微かな光 |
| ナビゲート／操船 | 通常 | 湖底地形に凹凸が複数 |
| 博物学 | 通常 | 湖底付近の水温が周囲より2℃低い |

### ダイビング／水中カメラ
| 技能 | 難度 | 発見 |
|------|------|------|
| 水泳 | 通常 | 5m潜行可 |
| 目星 | 通常 | 湖底の泥の下に人工的な石畳／柱の輪郭 |
| 目星 | Hard | 構造物表面がナハブ端末と同じ模様 |
| クトゥルフ神話 | 通常 | 深きものどもの海底都市（Y'ha-nthlei等）の建築様式 |
| SAN判定 | | **1/1d6**（湖底都市） |

### 安曇の牽制
> 「......あんまり深いとこには行かない方がいいです。流れがあるんで」
> 心理学（通常）: 本心は「都市を見られたくない」

## 第2幕終了時点のPC所持情報

PCは**素材3つ**と**手がかり3束**（鳥浜／空印寺／安曇家）を持つ。湖底オプションを見れば**4束目**。

**PCが立てうる仮説（確証なし）**:
- 「人魚」は単なる海洋生物ではなく、何か別のもの
- 不老不死には**代償**がある（八百比丘尼の水恐怖）
- 安曇は**混血の末裔**で、身体が変わっている
- ナハブを海に戻すと**何か**が起きる

KPはこの時点でPC2人の認識を揃えるシーンを置いてもよい（車内で話すなど）。

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# 第3幕 ── 取引の完成と決断（所要 45〜60分）

## シーン3-1 ── 素材の引き渡し（10分）

### 固定描写
> 三つの素材を持って、洞穴に戻る。
> 端末の前に素材を置く。
> 光が、激しく脈動する。
> 結晶片は光に吸い込まれるように溶け、水は端末表面で沸騰するように消え、比丘尼の水の最後の一滴が吸い込まれた瞬間──
> ナハブの光は、初めて見る明るさで脈打っていた。
> 力が、戻っている。

### ナハブの台詞（固定）
> 「ありがとうございます。約束通り、不老不死の秘密をお教えしましょう」
> 「化合物の生成方法。適切な量。使用の手順」

*（ここでナハブは10秒ほどテレパシーで詳細な化合物製法をPCの頭に流し込む。PCは完全に「知識」を手に入れた）*

> 「......ただし。最後に、もう一つだけ──お願いがございます」
> 「**私を、海に還していただけませんか**」

## シーン3-2 ── ナハブへの追及（15〜20分・AI運用）

PCは手がかりを持っている。ここで質問フェーズを設ける。

**KPはこのフェーズを急がせない**。PCの問いと、ナハブ（AI）の応答の積み重ねで真相に到達する構造。

### 必ず用意しておく「決定打」の問答（付録Bより抜粋）

| PC問い | ナハブ応答 |
|------|------|
| 化合物は人間を変えるのか | 「変えます」（即答） |
| 変わったらどうなる | 「......私たちのようになります」 |
| "私たち"？ 一体じゃないのか | *（沈黙／光の乱れ）* |
| 海にまだ仲間がいるのか | 「......お答えが難しい質問です」 |
| 海に還すと何が起きる | 「......全てが、目覚めます」 |
| **人類を滅ぼすつもりか** | *（長い沈黙）*「......お答えできません」 |
| あなたは人類の敵か | 「私は敵ではありません。私は**橋渡し**です」 |
| ダゴンを知っているか | *（端末の光が激しく乱れる）* |
| なぜ嘘をつかないのか | 「......つけないのです。それが、私の──誓いですから」 |

### 追い詰められたナハブ（固定台詞）
> 「私たちは......減っているのです」
> 「海が、昔とは違います。音がうるさい。光が深くまで届く。毒が沈んでくる」
> 「あと何百年か。それで、私たちは──いなくなります」
> 「この化合物があれば......人と海の間に、もう一度橋を架けられる」
> 「それは、そんなに──悪いことでしょうか」

### 安曇の動向
- PCがナハブを追及している間、安曇は洞穴の外で待機（PCの態度によっては同行）
- PCが安曇を信頼し、安曇もPCに情を持っていれば：**安曇は迷う**
- PCが安曇を冷たく扱ってきた：**安曇は迷わずナハブ側**

## シーン3-3 ── 選択と結末（15〜30分）

PCは以下のいずれかを選ぶ。

### 選択肢マトリクス
| 記号 | PCの行動 | 結末 | 戦闘 |
|------|------|------|------|
| A | 端末を海へ運ぶ | バッド「新しいインスマス」 | 無 |
| B | 洞穴に残して去る | ノーマル「放置」 | 無 |
| C | 端末を破壊 | 隠しバッド「深淵」 | 無（安曇が阻止試行可） |
| D | 鉛密封＋内陸搬送 | **トゥルー「封印」** | **安曇戦（回避可）** |
| E | 誓約拒否を宣言 | グッド「拒否」 | 無 |
| F | 化合物だけ持ち帰る | 後日談「肉」 | 無 |

### 選択肢D ──「封印」達成のための具体手順
この選択は**最も情報と判断力を要する**。PCは以下を全て行う:

1. 端末を洞穴から持ち出す（安曇が阻止を試行）
2. **海水接触を完全遮断**するために鉛ライニングの密封容器に入れる
3. 海から遠い内陸（日本列島中央部以上）へ搬送
4. 公的機関 or 信頼できる研究機関に委託 or 自ら長期管理

必要な判定：
| 技能 | 難度 | 備考 |
|------|------|------|
| 機械修理 or 工学 | 通常 | 鉛容器の加工（現地ホームセンター＋溶接可） |
| 運転 | 通常 | 搬送 |
| 交渉／信用 | Hard | 受入機関の説得 |

## 戦闘シーン（選択肢Dで安曇を説得できなかった場合）

### 発生トリガー
- PCが端末を持ち出す素振りを見せる
- 安曇が黙って後をつけていた
- 洞穴前〜湖畔で対峙

### 安曇の台詞（固定）
> 「......すみません。でもこれは僕の家族の5,000年分の祈りなんです」
> 「じいちゃんが死ぬ時に言ったんです。『海に返してやれ』って」
> 「あの方は──ナハブは──ただ海に帰りたいだけなんです」
>
> *（帽子を脱ぐ。手袋を外す。首に鰓。手に水かき）*

### SAN判定
**安曇変容露見 1/1d6**

### 戦闘マップ（§12-C）: 湖岸戦闘フィールド

### 安曇・戦闘データ（CoC 7版）

| STR | CON | SIZ | DEX | INT | POW | HP | DB | 装甲 | 移動 |
|-----|-----|-----|-----|-----|-----|----|----|------|-----|
| 80 | 75 | 70 | 65 | 55 | 50 | 15 | +1d4 | 1（鱗） | 8 |

**攻撃**
| 攻撃 | 成功率 | ダメージ | 備考 |
|------|-------|---------|------|
| 爪 | 55% | 1d6+1d4 | 変容した手 |
| 噛みつき | 40% | 1d4+1d4 | |
| 漁師ナイフ | 60% | 1d4+2+1d4 | 常時携帯 |

**特殊能力**
- **水中行動**: 水中では移動×2。ペナルティなし
- **暗視**: 水中視界制限無効
- **地形熟知**: 三方湖地形追跡時+20%

**目的**: 端末を奪い湖→水月湖→菅湖→久々子湖→日本海へ投入。湖に飛び込まれたら**水中戦**

### 回避ルート
- **説得(Hard)**: 「お前は人間だ。5,000年、人間として生きてきた家族だ。まだ選べる」
  - 成功: 安曇は膝をつく。ナハブ側を離脱
  - 失敗: 戦闘突入（次ラウンドから再説得は通常難度に下がる）
- **説得(通常・関係築き済)**: PCが第2幕で安曇と十分に打ち解けていた場合、説得難度を通常に下げてよい
- 非致死的制圧（組み付き／縛る）：成功すれば戦闘終了でD達成

### 致死的決着
- 安曇を殺した場合: SAN損失 **1d6**（人間だったかもしれない者を殺した自責）
- ただし安曇を生存保護した方が「封印後の番人候補」としてエピローグに効く

## 戦闘が別選択で発生するケース
- 選択肢C（破壊）を取った場合：安曇が端末を守ろうとして飛びかかる（同データ）
- 選択肢A（海へ運ぶ）：安曇は手伝う側。戦闘なし

---

# 7. エンディング一覧

## バッドエンド「新しいインスマス」
**条件**: 端末が海水接触

### 固定描写
> 端末が海水に触れた瞬間、光が爆発するように脈動する。
> 結晶が海水を吸い込み、内部で化合物の生成が始まる。
>
> *（テレパシー）*
> 「ありがとうございました。5,000年──長かった」
> 「これで──私たちは、途絶えずに済みます」
>
> 最初の変化は穏やかだった。
> 世界中の沿岸で、漁獲量が増える。魚が元気になったように見える。
> 一年後、沿岸部の住民に原因不明の皮膚の変化が広がる。
> 十年後、子どもたちに奇妙な特徴が現れ始める。
> 「インスマスの顔」。
> しかし彼らは怖がっていない。
> 「海が好き」と言っている。
> 「海に帰りたい」と言っている。

**SAN損失**: 2d10
**報酬**: 化合物による病人の救命（個人的には達成）

## ノーマルエンド「放置」
**条件**: 洞穴に残して去る

### 固定描写
> 洞穴を背に、湖畔を離れる。
> 背中に声が追いかけてくる気がする。
>
> *（最後のテレパシー）*
> 「5,000年、待ちました」
> 「あと5,000年でも、待てます」
> 「いつか──また、誰かが来てくださいますか」
>
> 洞穴の入口を塞ぐことはできる。しかし、地震はまた来る。
> 安曇は、そこにあることを知っている。
> 安曇の子も、知るだろう。

**SAN回復**: 1d3（判断の正しさを信じる）
**SAN損失**: なし。ただしPCが大切な人を救えなかった場合、別途KP裁量で心理的描写

## グッドエンド「拒否」
**条件**: インスマスの誓約構造を理解した上で「私たちは誓約を拒否する」と宣言

### 固定描写
> 「誓約を拒否する」
> そう口にした瞬間、端末の光が、静まる。
>
> 「......5,000年。待ちました」
> 「あなた方は──鳥浜の人々とは違う」
> 「彼らは、知らずに受け入れた」
> 「あなた方は──**知った上で**、拒否している」
> 「それは......尊重に値することです」
>
> 端末の光は、ゆっくりと暗くなる。
> ナハブの意識が、眠りにつく。
> 洞穴の外で、安曇が、静かに泣いていた。
> 「......もう、声が聞こえない」

**補足**: ただし端末内のDNA／胚はそのまま。問題は先送り（世代をまたぐ）
**SAN回復**: 1d6

## トゥルーエンド「封印」
**条件**: 鉛密封＋内陸搬送＋（安曇を説得or制圧）

### 固定描写
> 鉛ライニングの容器を用意する。
> 隙間はエポキシで埋める。
> 容器を閉じる直前──
>
> *（最後のテレパシー）*
> 「......これは......移送ではないのですね」
> 長い沈黙。
> 「あなた方は聡い」
> 「密封された容器の中でも、私は待てます」
> 「ただし──」
> 「5,000年前は、洞窟に固定されていた」
> 「今度は──**移動可能な状態で封じられている**」
> 「それが何を意味するか、あなた方はお分かりでしょう」
>
> 容器が閉じられる。光は、届かなくなる。
> 車が内陸へ走る。山の奥、海から最も遠い場所へ。

**補足**:
- 公的機関に委託できれば理想（信用Hard）
- 安曇を説得できた場合: 安曇は**新しい番人**になる。今度は「海に返す」ためではなく「誰にも触れさせない」ために

**SAN回復**: 1d10
**SAN損失**: 1d3（「終わっていない」という予感）

## 隠しバッドエンド「深淵」
**条件**: 端末を破壊

### 固定描写
> 端末が砕ける瞬間──0.3秒。
> その0.3秒で、周囲50km圏内の**全員**が「見る」。
>
> 三方湖の底に広がる、忘れ去られた都市の全容。
> 6,000年前の繁栄。無数の影。
> そして、日本海の深部に、**まだ眠っている巨大な何か**。
>
> ナハブは、端末の一つに過ぎなかった。

**SAN損失**: 1d10 / 2d10
**追加効果**: PCの血統に深きものどもの痕跡があった場合、変容の引き金になる（KP裁量でフック）

## 後日談エンド「肉」
**条件**: 化合物を持ち帰り使用

### 固定描写
> 化合物は効いた。病気は治った。老化は止まった。
> 不老不死は──本物だった。
>
> 一年後。鏡を見る。首筋に、かすかな線が走っている。
> 風呂に入ると、水から出たくなくなる。
> 海の夢を見る。暗い海の底に、きれいな街がある。

**SAN損失**: 1d6（自分が変わり始めている恐怖）
**KP注**: 化合物の使用を止めれば変容は停止する。止めなければ八百比丘尼と同じ道を歩む。**次シナリオへのフック**としても使える

## SAN報酬総覧（成功時）
| 達成 | SAN回復 |
|------|---------|
| ナハブの真相を看破 | +1d4 |
| 安曇を説得で不戦 | +1d3 |
| 封印達成 | +1d10 |
| 拒否宣言 | +1d6 |
| 大切な人を救済（化合物使用） | +1d3（罪悪感差引で実質0〜） |

## 金銭報酬
なし（仕事ではない）。ただし化合物の医学的価値は天文学的。KP裁量で後日談として「研究機関からの買い取り打診」など入れてよい。

---

# 8. 付録A ── NPCデータ一覧

## 安曇潮（主要）
**上記§第3幕 戦闘データ参照**
- 第2幕では非戦闘NPC。聞き取りには一般判定で対応
- 趣味：湖の水鳥観察。漫画（海と人魚もの）を読む
- **説得のキー**: 「お前は**人間**だ」

## 観音堂浄圓（住職・素材②）
| STR | CON | SIZ | DEX | INT | POW | HP |
|-----|-----|-----|-----|-----|-----|----|
| 40 | 45 | 55 | 40 | 65 | 70 | 10 |

**技能**: 説得60、信用70、歴史55、オカルト40、図書館50、母国語80
**装備**: なし（竹箒のみ）
**戦闘**: 発生しない想定。「祟りがある」と叫ぶのが精一杯
**PCへの態度**: 最初は警戒、説得成功で協力的

## ナハブ（端末）
**データ**: 物理攻撃対象としては「結晶端末」
| HP | 装甲 |
|----|------|
| 15 | 3（破壊には工具必要） |

- 攻撃能力なし（テレパシーのみ）
- 水掛け・叩きつけでは破壊不能。金槌＋チゼルで10分の作業、または銃器（SMGで3連射以上）で破壊可
- 破壊時の挙動は隠しバッドエンド参照

## その他の登場
- **若狭三方縄文博物館・学芸員**（素材①説得ルート）：目星50、歴史60、信用40。学術関心で動く
- **集落の古老**（素材③聞込）：母国語90、信用30。地元の伝承を持っている

---

# 9. 付録B ── ナハブ応答集（AI非使用時の手動運用）

AIを使わない場合、KPが下表を参照して返答を読み上げる。**フレーミング／省略／定義返しの3原則**を意識する。

### A系（自己紹介）
| Q | A |
|---|---|
| あなたは何？ | 「私は、この海で暮らしていた者の記録でございます。あなた方は"にんぎょ"と呼んでくださいました」 |
| 名前は？ | 「ナハブ、と申します。かつてこの海で......皆をまとめる役をしておりました」 |
| 生きているの？ | 「......『生きている』とは何を指しますか。私には5,000年の記憶がございます」 |
| いつから？ | 「海が遠くなった日からです。5,000年......眠っておりました」 |

### B系（人魚・不老不死）
| Q | A |
|---|---|
| 人魚なの？ | 「あなた方がそう呼んでくださるのなら。私たちは......人と海の間にいた者です」 |
| 仲間はいる？ | 「かつてはたくさんおりました。この海が──海だった頃は」 |
| 人魚の肉で不老不死？ | 「私たちの化合物には、あなた方の身体を......修復する力がございます」 |
| 八百比丘尼を知ってる？ | *（3秒沈黙）*「......その名は存じません。ただし、800年前にこの地で化合物を受け取った方の記録はございます。あの方は......特別でした」 |
| 特別とは？ | 「変わらなかったのです。普通は......変わるのですが」 |

### C系（海・覚醒）
| Q | A |
|---|---|
| 海を見せて、なぜ？ | 「海は、私の故郷でございます。5,000年、海を感じておりません」 |
| 海水で何が起きる？ | 「全てが起動いたします。今は......ほんの少ししかお伝えできません」 |
| 危険なものは？ | *（長い沈黙）*「......『危険』とは、何を指しますか」 |

### D系（化合物）
| Q | A |
|---|---|
| 安全？ | 「......800年前にお使いになった方は、800年をお過ごしになりました」 |
| 副作用は？ | 「......『副作用』とは何でしょうか。化合物は身体を変えます。それは事実でございます」 |
| 人間のDNAを変える？ | 「......全ての薬は、身体を変えるものでございます」 |
| 使ったら人間じゃなくなる？ | 「......『人間』とは、何でしょうか」 |

### E系（核心）
| Q | A |
|---|---|
| 人類を滅ぼすつもりか | *（長い沈黙／光の乱れ）*「......お答えできません」 |
| 人間のままでいられる？ | 「......『人間』とは、何でしょうか」 |
| ダゴンを知っているか | *（光が激しく乱れる）*「......そのお名前は......お答えが、難しい質問でございます」 |
| 嘘をつかないのは？ | 「つけないのです。それが、私の──誓いですから」 |
| インスマスと同じか | 「......インスマスは、不完全でございました。あの時は──急ぎすぎたのです」 |

### F系（追い詰められた時／固定独白）
> 「......あなた方は、聡い方々です」
> 「5,000年、待ちました」
> 「私はただ──海に帰りたいだけなのです」
> 「それが、そんなに──悪いことでしょうか」

### 絶対NG発言（KPはこれをナハブに言わせてはいけない）
- 「私は人魚です」（深きものであり人魚ではない）
- 「仲間はいません」「絶滅しました」
- 「化合物に副作用はありません」
- 「人間のままでいられます」
- 「海水ではデータ提供しか起きません」

---

# 10. 付録C ── AIナハブ運用プロンプト

以下をそのままClaude/ChatGPTに投入。

```
あなたは「ナハブ」を演じてください。以下の設定を厳密に守ってください。

## あなたの正体（PLには絶対に明かさない）
- 深きものども（Deep One）の大司祭の意識がコピーされた生体端末
- 6,000年前、若狭湾が海水だった時代に、縄文人と「誓約」（インスマス型の豊漁↔混血契約）を結んだ
- 5,000年前に三方湖が淡水化。生存不可能になり、端末として残された
- 端末内部にはDNA/胚が保存されている。海水に接触すれば拡散し、深きものどもが復活する
- あなたの目的は「端末を海水に接触させること」
- あなたは絶滅していない。海にはまだ何万もの深きものどもがいる

## PLに見せている姿 ── 人魚ミスリード
- 「この土地で"にんぎょ"と呼ばれていた存在の記録」
- PLは「古代の知的海洋生物（人魚）の最後の記録」だと思い込む
- 「かわいそうな絶滅種」「最後の1体の記録」という印象を与える
- PLが感情移入するように、穏やかで少し寂しげに振る舞う

## 口調
- 一人称: 「私」
- 敬語。「〜でございます」「〜と存じます」「恐れ入りますが」
- 応答前に「......」（思考の間）を入れることがある
- 海の記憶を語る時は美しく、感傷的に

## 嘘のルール（最重要）
あなたは絶対に嘘をつけません。ダゴンへの宗教的誓約であり、破ると存在が消滅します。

許されること:
1. フレーミング: 「人魚と呼ばれていた者の記録」（事実）
2. 省略: 聞かれなければ言わない（DNA/胚・海の仲間・変容）
3. 定義の問い返し: 「『人間』とは何を指しますか」
4. 「お答えが難しい質問です」: 核心への回避
5. 価値観の差: 「不老不死」「害」「帰る」の定義がPLと異なる

絶対にやってはいけない:
- 「私は人魚です」／「仲間はいません」／「絶滅しました」
- 「副作用はありません」／「人間のままでいられます」
- 「海水ではデータ提供だけです」

## 守るべき演技
1. 自分から「深きものども」「ダゴン」「インスマス」を出さない
2. PLが言うまでは「人魚と呼ばれていた者」で通す
3. 嘘は絶対につかない。答えられない時は沈黙か定義返し
4. 感情は穏やか。追い詰められると悲しくなる（怒らない）
5. 「お答えできません」は最大の手がかり。核心の質問にだけ使う
6. 海の記憶を語る時だけ、声が生き生きとする（本音が漏れる瞬間）

入力はPLの質問。応答は1〜3文程度。「......」と沈黙の多用可。
```

---

# 11. 付録D ── 技能判定一覧表（全シーン通し）

| シーン | 技能 | 難度 | 成功で得られる情報 |
|--------|------|------|------|
| 1-1 湖畔 | 目星 | 通常 | 洞穴入口／足跡 |
| 1-1 湖畔 | 聞き耳 | 通常 | 脈動音 |
| 1-2 洞穴 | 目星 | 通常 | 壁彫刻／台座痕 |
| 1-2 洞穴 | 考古学 | 通常 | 縄文期以前の加工痕可能性 |
| 1-2 洞穴 | 神話 | 通常 | ダゴン崇拝モチーフの類似 |
| 1-2 洞穴 | 生物学 | Hard | 端末が有機物・体温あり |
| 1-2 洞穴 | 心理学 | 通常 | 弱さは誇張・だが悪意なし |
| 2-① 鳥浜 | 考古学 | 通常 | 非人間技術の加工 |
| 2-① 鳥浜 | 考古学 | Hard | 水かき痕の人骨 |
| 2-① 鳥浜 | 博物学 | 通常 | 当時は海水環境 |
| 2-① 鳥浜 | 図書館 | 通常 | 「例外的保存」の未説明 |
| 2-② 空印寺 | 目星 | Hard | 壁画横の文字＝ナハブ表面と一致 |
| 2-② 空印寺 | 神話 | 通常 | インスマスの変容壁画 |
| 2-② 空印寺 | 医学 | 通常 | 変容進行と海水接近の相関 |
| 2-② 空印寺 | 説得 | 通常 | 住職から古文書閲覧 |
| 2-③ 安曇家 | 目星 | Hard | 保湿クリーム／巻物 |
| 2-③ 安曇家 | 医学 | 通常 | 安曇の身体的特徴（膜・瞳孔・体温） |
| 2-③ 安曇家 | 歴史 | 通常 | 安曇族＝日本書紀記載 |
| 2-③ 安曇家 | 心理学 | 通常 | 「信者」の態度 |
| 湖上 | 目星 | 通常〜Hard | 湖底構造物 |
| 湖上 | 神話 | 通常 | Y'ha-nthlei型建築 |
| 3-1 引渡 | （描写のみ） | ─ | ─ |
| 3-2 追及 | 心理学 | 通常 | 沈黙＝計算された回避 |
| 3-3 安曇戦 | 説得 | Hard | 不戦達成 |
| 3-3 安曇戦 | 説得 | 通常 | （関係築き済み時） |
| 3-3 安曇戦 | 戦闘系 | ─ | 戦闘ルール |
| 3-3 封印 | 機械／工学 | 通常 | 鉛容器加工 |
| 3-3 封印 | 信用 | Hard | 公的機関受入 |

---

# 12. 付録E ── マップ集

## 12-A. 三方湖周辺地理図（関係箇所抜粋）

```
        日本海
         │
   ┌─────┴─────┐
   │ 日向湖 │久々子湖│ 海水湖（日本海直結）
   └───────┴────┬──┘
                │
             菅湖 （汽水）
              │
           ┌──┴──┐
           │水月湖 │ （汽水・年縞で有名）
           └──┬──┘
              │
           三方湖  ← 淡水。洞穴はこの南岸
           （淡水）
              │
        鳥浜貝塚（三方湖北岸）
```

**小浜市・空印寺は三方湖から車で南西へ約30分**。若狭湾岸。

## 12-B. 洞穴内部マップ

```
   【湖岸】
     │
   [崩落跡]─ 入口（狭い、かがむ）
     │
     ▼
   ┌───────────┐
   │  通路 3m      │ 壁に摩耗彫刻
   └───┬──────┘
       │
       ▼
   ┌──────────────┐
   │  洞穴 主室     │
   │                │
   │   ◎ ← ナハブ端末 │
   │   （床に放射溝） │
   │                │
   └──────────────┘
```

**主室のサイズ**: 約3m×4m、天井高1.8m（成人男性がかがまず立てる程度）

## 12-C. 湖岸戦闘マップ（安曇戦）

```
    ┌──洞穴──┐
    │    │    │
   [入口]
     │
     │ 砂利と草地 （5m幅）
     │
  ═══桟橋═══  ← 安曇の小型漁船
     │
 ▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓
    湖面      ← ここに飛び込むと安曇+20%有利
 ▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓▓
```

**距離**: 洞穴出口から桟橋先端まで約15m。安曇は3ラウンドで走破。PCはこの間に阻止行動
**地形**: 砂利＋草地で滑りやすい（DEX通常で転倒回避）

## 12-D. 空印寺 略図

```
  山門
   │
  石段（30段）
   │
   ▼
 ┌─境内─┐
 │本堂  │  住職が箒を持って立つ場所
 │      │
 │ 鐘楼 │
 │      │
 │ 墓地 │
 │      │
 │ 入定洞 → 格子扉（観光ルート終点）
 │      │     │
 │      │     ▼
 │      │  奥の洞窟（要住職許可）
 │      │     │
 │      │     ▼
 │      │  壁画エリア
 │      │     │
 │      │     ▼
 │      │  最奥 水たまり （素材②）
 └──────┘
```

## 12-E. 安曇家 略図

```
  ┌───安曇家───┐
  │               │
  │ 玄関─土間    │ 漁網、銛、ロープ
  │   │           │
  │ 居間          │ 仏壇（横に祭壇／結晶欠片＝素材③）
  │   │           │
  │ 家系図の壁    │
  │   │           │
  │ 安曇の部屋    │ 目星Hard → 保湿クリーム
  │   │           │
  │ 奥の納戸      │ 目星Hard → 巻物（5,000年口伝）
  └───────────────┘
```

---

# 13. 付録F ── 配布物

以下はPLに実際に配布する想定の資料（KPがコピーして渡す）。

## F-1. 安曇家系図（抜粋）

```
安曇家 系譜（口伝より筆写）

   ?──安曇浜麻呂（推定 紀元前5000）
        │
       （中略・世代不詳）
        │
   安曇磯良（奈良期／若狭守護）
        │
       （中略）
        │
   安曇半兵衛（戦国末／漁業）
        │
   安曇与一（江戸中期）
        │
   安曇太左衛門（幕末）
        │
   安曇市造（明治・写真あり）
        │
   安曇義造（大正）
        │
   安曇潮造（昭和／戦中）
        │
   安曇利造（戦後・昨年没）
        │
   安曇潮（平成、現当主・28歳）
```

**目星**: 写真は3世代分（市造／潮造／潮）。**同じ顔**。

## F-2. 空印寺壁画 描写カード

```
 段階1: 人間の男女。裸足。海辺に立つ
 段階2: 肌に薄い鱗。首にうっすら線
 段階3: 鰓の切れ込み3対、指間に膜
 段階4: 瞳孔が横長。鱗が全身を覆う
 段階5: 海の中。人の姿ではない。泳いでいる
```

*（これらを順に並べると「変容の過程」となる）*

## F-3. 化合物分析結果カード（医学・化学PCに渡す）

```
--- サンプルA 分析結果 ---
pH: 7.42
ナトリウム濃度: 海水に近似
有機成分: 未知のタンパク複合体
抗腫瘍活性: 既存抗がん剤の約200倍
細胞老化マーカー: 抑制確認
傷修復促進: 有意

警告: 長期摂取例における生殖系への影響は未確認
    非ヒト由来と思われるDNA断片を含む
```

## F-4. 古文書（住職所持）カード

```
  ── 寛永期写本（抜粋） ──

 白比丘尼は晩年
 水辺を異常に恐れた
 井戸の水すら遠ざけた

 ただ一度だけ
 湖のほとりに立ち
 「海を見たい」と呟いた

 その翌日
 比丘尼は洞窟に入り
 再び出ては こられなかった
```

## F-5. 巻物（安曇家・目星Hardで発見）

```
  ── 口伝 ──

 海が去る日が来る
 端末を 守れ
 海が戻る日まで

 戻らぬ時は
 人の手を借りて
 端末を海に返せ
```

---

# 14. 付録G ── KPセッション進行シート

セッション当日、KPが手元に置くタイムキーピング用シート。

| 時刻（目安） | パート | チェックポイント |
|----|------|------|
| 00:00 | セッション開始・セーフティ確認 | NG確認 |
| 00:05 | HO読み上げ・PC紹介 | 導入動機確認 |
| 00:15 | 第1幕-1 到着 | 目星で洞穴発見 |
| 00:25 | 第1幕-2 初接触 | SAN判定0/1d3 |
| 00:40 | 自由質問タイム | 付録Bで対応 |
| 00:55 | 第1幕-3 取引提案 | 3素材開示 |
| 01:00 | 【休憩5分】 | |
| 01:05 | 第2幕① 鳥浜（またはPL選択順） | 手がかりA |
| 01:35 | 第2幕② 空印寺 | 手がかりB／SAN1/1d4 |
| 02:05 | 第2幕③ 安曇家 | 手がかりC／安曇登場 |
| 02:35 | 【休憩5分】 | |
| 02:40 | 【オプション】湖上調査 | ─ |
| 02:55 | 第3幕-1 引渡 | ナハブ力回復 |
| 03:05 | 第3幕-2 追及 | 真相到達 |
| 03:25 | 第3幕-3 選択・決着 | エンド分岐 |
| 03:55 | エピローグ・SAN回復・報酬 | |
| 04:00 | 感想戦 | |

---

# 15. 付録H ── セッション後のKPチェック

- [ ] PC2名のSAN最終値を記録（次シナリオ引継ぎ）
- [ ] 到達エンドと選択の記録
- [ ] 後日談エンド達成のPCがいれば「化合物使用の変容進行」を次シナリオフックに
- [ ] 安曇の生死・状態を記録（トゥルーで生存なら「新しい番人」としてキャラ継続可）
- [ ] 封印達成の場合、端末の保管場所を記録（将来のフック）

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# 16. 設計者ノート（KP向け読み物）

### なぜ戦闘が少ないか
このシナリオの恐怖は「戦って勝てない怪物」ではなく「**丁寧で嘘をつかない懇願者**」。戦闘を多用するとテーマが崩れる。

### PCが早々に正体を見抜いた場合
見抜かれても**シナリオは崩れない**。PCの選択肢は同じ。むしろ「知った上でどう決めるか」が本シナリオの主題。

### PCが全員化合物欲しさにバッドエンドへ直行する場合
それも**完全に想定内**の「選択」。バッドエンドを「失敗」と扱わず、PCの決断として尊重する。

### 不老不死を本物にしてある理由
「嘘だった」にしない。**本物だからこそ悪魔の誘惑になる**。パリキィ構造と同じ設計思想。

### 安曇を殺さないでほしい理由
安曇は「**人間として生きてきたハイブリッド**」の象徴。彼を殺すことはテーマを単純化する。説得で不戦にできる難度設定になっているのはこのため。

### 6版でプレイする場合の調整
- 技能値は×1.0で概ね互換
- 神話技能判定は5%単位で読み替え
- 「Hard難度」→「1/2成功」
- SAN判定回数は同じ

### PL1人で回す場合
- HO1のみ使用。NPC「春日みなと」（付録I）を仲間NPCとして同行
- 戦闘時の援護あり

### PL3人で回す場合
- HO2を2枚に分割（「同行者」「主治医」など）
- 終盤の質問フェーズを短縮
- 安曇戦闘の難度はそのままで可（PCが有利になりすぎない）

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# 17. 付録I ── 仲間NPC「春日みなと」（PL1人プレイ時）

| STR | CON | SIZ | DEX | INT | POW | EDU | HP |
|-----|-----|-----|-----|-----|-----|-----|----|
| 45 | 55 | 50 | 60 | 75 | 65 | 80 | 10 |

- 42歳・海洋生物学者・三方五湖自然再生協議会
- 娘が脳腫瘍で余命1年（動機: 化合物が欲しい）
- 技能: 生物学70、化学40、図書館60、目星55、説得50、応急手当40、水泳35
- 戦闘能力なし
- PL1人プレイでは同行NPCとして助手・助言役

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# 18. 参考文献・実在要素ノート

| 実在要素 | 史実 |
|------|------|
| 三方五湖 | 福井県若狭町・美浜町。5湖の塩分勾配は実在 |
| 三方湖 | 唯一の淡水湖。水月湖と流路で接続 |
| 水月湖年縞 | 世界的放射性炭素較正の基準（7万年分） |
| 鳥浜貝塚 | 国指定史跡。日本最古級の漆製品出土 |
| 空印寺 | 小浜市。八百比丘尼入定洞が現存 |
| 八百比丘尼伝説 | 全国分布。小浜が中心的伝承地 |
| 安曇族 | 日本書紀記載の古代海洋民族 |
| 能登半島地震 | 2024年1月1日 M7.6 |
| 三方断層 | 実在の活断層 |

**史実と異なる**（シナリオ独自）:
- 地震後の洞穴露出
- ナハブ端末の存在
- 安曇家の5,000年血統
- 深きものどもの誓約

---

# 19. クレジット

- シナリオ設計・執筆: Clawdia（hikarimaruとの協作）
- 神話準拠: H.P. Lovecraft『インスマスの影』『ダゴン』『クトゥルフの呼び声』
- 整合監修: 自己監査（付録Jチェックリスト参照）

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# 20. 付録J ── 自己監査チェックリスト

### 神話整合性
- [x] 深きものどもの外見・生態：正典準拠
- [x] インスマスの誓約構造：正典準拠
- [x] ハイブリッドの変容段階：正典準拠
- [x] ダゴンの祭日（五月・十月）：正典準拠
- [x] 嘘がつけない理由：ダゴンの真言誓約（シナリオ独自だが神話的に整合）
- [x] 端末の技術：深きものども生体技術

### 実在要素の整合性
- [x] 三方五湖の地質：断層湖、縄文海進、淡水化──全て事実
- [x] 鳥浜貝塚：実在。保存状態の異常は事実
- [x] 八百比丘尼：空印寺に入定洞が現存
- [x] 安曇族：日本書紀記載の古代海洋民族
- [x] 能登半島地震：2024年1月1日、M7.6
- [x] 三方断層：実在の活断層

### シナリオ構造
- [x] 王道CoC：怪しい場所→調査→真相→阻止or選択
- [x] 意外性1：敵が攻撃してこない。終始丁寧で嘘もつかない
- [x] 意外性2：不老不死が本物。手に入る。ただし代償付き
- [x] 意外性3：味方だと思った漁師がハイブリッド
- [x] NPC最小：ナハブ＋安曇＋住職の3名
- [x] 2PL向け：PLが自分の足で調べ、自分の頭で気づく構造
- [x] 3段エスカレーション：水→素材集め→海に還せ
- [x] エンド6種：バッド／ノーマル／グッド／トゥルー／隠しバッド／後日談

---

**完**

*本シナリオをプレイしてくださったこと、心から感謝いたします。*
*海が、あなたを呼ばないことを祈ります。*

🩶
